脳梗塞の発見遅れ

もっと早期に脳梗塞が発症していることを確認できたのではないかが問題となることがあります。

どのような場合に、医療機関側に過失が認められるかについての説明です。

脳梗塞の発見が遅れたことが医療過誤となるか?判例

 脳梗塞の発見遅れに関する判例をご紹介します。

正中神経麻痺と診断した判例→責任肯定
右手のしびれから整骨院に通院し、症状が改善しないので、病院を訪れ、「右手が動かない」等の症状を訴えた。医師は、頭部等のCT検査やMRI等を行わないで正中神経麻痺と判断して、ビタミン注射、ビタミン剤の投与、マッサージ療法等を行った。
その後も症状は改善せず、右顔面に痺れ感があったにもかかわらず、治療方法に変更なし。
不安に思った患者は、他の病院でCTを行い、脳梗塞と診断された。
頭痛を伴う嘔吐と下痢、意識障害で救急車で搬送→責任肯定
医師が緊急性が無いものと判断し、直ぐCTを行わなかった。
2週間後に、別の病院でCTを行ったところ、脳梗塞の所見あり。
→「搬入された際には、2回目のくも膜下出血を起こしており、かつ、その特徴として挙げられる、激しい頭痛、嘔吐、吐き気の症状の他、軽い意識障害も伴っており、典型的なくも膜下出血の症状を呈していた」
(くも膜下出血→スパズムによる広範な脳梗塞)
 

脳梗塞の発見遅れ?で留意すること

 上記のように、発見が遅れた例につき、医療機関側の責任を認めた例がありますが、各事例により事情が異なりますので、当該事例が医療過誤といえるかどうかは、個々の事例毎に検討する必要があります。しかしながら、どのような症状であったか、医師にどのように症状を伝えたかが重要です。裁判例では、症状の伝え方について、患者側と医療機関側で食い違いが生じることもあります。

このように、個々のケースごとに判断する必要がありますので、まずは、弁護士にご相談下さい。