腕には、前腕皮神経、正中神経などの神経が走行しています。採血時には、このような神経を傷めないように注意して採血を行うのですが、まれに神経を損傷してしまうことがあります。
神経を損傷しても、直ぐ治る場合もありますが、働けない程の重い後遺症が残ることもあります。
神経損傷の裁判例(医療過誤?)
献血のための採血で、前腕皮神経を損傷した例で、前腕皮神経を損傷しないようにすることは不可能であるとして責任を否定したものがあります。
これに対し、前腕皮神経と正中神経が損傷した例で、責任を認めたものもあります。
結局、どの神経を損傷したか、採血の状況(深く刺した、痛みを訴えたのに続けたなど)を考慮して判断されます。
神経損傷が疑われるときは
神経損傷が疑われるときは、直ぐ診察を受け、採血時の状況について、詳細にメモを作っておきましょう。
弁護士にご相談下さい
注射の神経損傷の事故にあい、治らない方は、弁護士の法律相談を受けることをお勧めします。
当事務所でも、重度の障害が残ったケースで、裁判をし、高額な金額による和解が成立したケースがあります。