医療過誤の損害

医療過誤、医療ミスが認められる場合、損害額を計算して、請求することになります。
このとき、どのような内容の損害について、どれくらい請求できるかを検討することになります。

請求する損害の内容

請求する内容としては、次のような損害があげられます。

治療費・入院費・入院雑費等
医療過誤によって生じた治療費、入院費、入院雑費など。
領収書等を集計して計算します。
入通院慰謝料
医療過誤により入通院した期間に応じた慰謝料。
交通事故で用いられている算定表があり、これに基づいて請求することが多いですが、事情により20%~30%増額した金額が認められることもあります。
逸失利益
医療過誤により後遺障害が生じ、これにより働くことができなくなった、労働能力が制限されたことにより生じる損害。後遺障害の程度が問題となります。医療機関側が責任があることを認めても、労働能力喪失の程度がどの程度であったかについて、医療機関側と患者側で主張が対立することも多いです。
後遺障害慰謝料
後遺障害が生じたことにより生じる慰謝料。後遺障害の程度に応じて請求します。
近親者の慰謝料
不幸にして、亡くなった場合、近親者の慰謝料が認められます。
また、亡くなった場合でなくても、死亡に比肩するような精神的苦痛を受けた場合には、近親者にも慰謝料請求が認められる場合があります。相当重度の障害が残った場合です。
葬儀費用
支出した金額が全額認められるものではなく、原則150万円で、これを下回る場合には、実際に支出した金額。
 

請求の準備・計算

 請求する項目は、上記の通りですが、具体的に計算するとなると、色々と検討しなければならないことが生じるのが一般的です。
 中には医療機関が非を認め、損害額の提示をしてくることもありますが、その金額が妥当であるかは、弁護士に相談するなどしてよく確認する必要があります。